日時:
2023年12月19日 14:00 ~ 17:45
場所:
会議室聴講とWeb配信
概要:
タイトル 「有用物質生産(8)」
プログラム( 講演時間は質疑応答を含みます)
14:00~14:45 小西 健司 様 ご講演
15:00~16:00 淡川 孝義 様 ご講演
16:15~17:15 尾島 由紘 様 ご講演
17:15~17:45 会場参加者との意見交換、名刺交換等
連絡事項
・講演会開場時間は下記となります。
JACI会議室聴講:13:40
オンライン聴講:13:50
・JACI会議室の定員は15名です。
・感冒症状がある方、発熱されている方は会議室への参加をご遠慮ください。
・やむを得ず個別イベントの開催を中止あるいは変更する場合は、
お申し込み者に別途個別にご連絡いたします。
・懇親会はございません。
※申込締切 12月11日 10:00
新規ユーザーは申込締切2営業日前までにユーザー登録申請をお願いします。
- 講師:小西 健司(旭化成ファーマ株式会社 診断薬事業部 開発研究部 酵素研究グループ 主任研究員)
- 演題:コレステロールエステラーゼ大量生産スマートセルの開発
- 時間:14:00 ~ 14:45
- 要旨:我々は血中コレステロール濃度を測定する体外診断用医薬品の原料酵素であるコレステロールエステラーゼ(CE)を取り上げその生産向上に向けた研究開発を展開した。CEは生産菌において、分泌と活性化が複雑に絡み合ったメカニズムで産生されるため、大腸菌等の汎用宿主での遺伝子組換え発現が困難であり、高生産化が難しいという課題があった。検討の結果、CEの大量生産に成功したので、その経緯について発表する。
- 講師:淡川 孝義(理化学研究所 環境資源科学研究センター ケミカルバイオロジー・生合成研究チーム チームリーダー)
- 演題:天然物生合成経路の利活用による新規活性分子の創出
- 時間:15:00 ~ 16:00
- 要旨:NADは生体内での酸化反応補酵素として広く用いられている。それ以外に、Sirtuinなど重要なタンパク質の基質となり、多様な生理学的機能を担う。近年、我々は、NAD、SAMを基質として受け入れ、新規骨格アザインダンジヌクレオチドを生成する酵素を同定し、NADが医薬品天然物生合成反応基質となる新たな機能を明らかにした。その生合成研究の内容、エンジニアリングによる新規物質生産などの可能性など、今後の展望について発表する。
- 講師:尾島 由紘(大阪公立大学 大学院工学研究科 物質化学生命系専攻 准教授)
- 演題:大腸菌の外膜小胞生産促進機構の解明と物質生産への応用
- 時間:16:15 ~ 17:15
- 要旨:外膜小胞(Outer Membrane Vesicles; OMVs)は、グラム陰性細菌の外膜から遊離した直径20~250 nmの細胞外小胞である。これまで、大腸菌のペプチドグリカン(PG)構造維持に関与するnlpI遺伝子と、外膜外層へのリン脂質バランスを維持するmlaE遺伝子の欠損を重ねた2重欠損株(ΔmlaEΔnlpI)が、野生株の約30倍のOMVsを生産することを明らかにした。さらに、急速凍結レプリカ電子顕微鏡による観察から、2重欠損株の細胞内ではペリプラズム空間が広がる原形質分離が生じており、PGに穴が開いている様子も確認した。2重欠損株は外内膜小胞と呼ばれる、細胞質内の成分を内包する膜小胞を生産していると考えられ、モデルタンパク質であるGFPを数mg/Lのオーダーで細胞外に分泌生産することを明らかにしている。
参加費:
<JACI会議室聴講>
JACI会員:無料
非会員:11,000円
<Web聴講>
主催部会・分科会メンバー:無料
関連部会・分科会メンバー:無料
上記以外の会員:2,000円
非会員:11,000円
募集人数:
12